[79]  まゆか
04/07 00:37
>>77

つづき

昔のポルノ映画館は、通路とスクリーンのある区画がドアだけでなく、カーテンでも仕切られています。
その日は金曜の夜だったのでしょう。カーテンを開けると、以前とは比較にならない程多い人(といっても20人位ですが)が座席に座っていました。
その映画館(池袋シネロマン)のドアは、割とスクリーンに近い前方にあります。
なので、嫌でも私の姿が観客の視界入ることになります。

数十人の観客の視線を一斉に浴びて、興奮しつつも緊張して足早に立ち見席の方へと向かう私。
そして、最も暗い壁側にまで行くと、カバンを床に置き、手摺りに手をかけて、一息つきました。

どんな映画が上映されていたのかは全く覚えていません。ワインを飲んで酔ってますし、緊張と興奮で、例えるなら、立ち眩みで意識がフワーーっと遠のいてるような状態です。

そんな意識朦朧とした状態で立っていると、座っていた観客が席を立つのが見えました。

つづく

イイネ!(7) PC qUY97e8+
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